うみのそこ

いろいろつらつら

【ネタバレ含む】TXT vol.2「ID」における感情の輪

 

あくまで個人の考察感想ですので、まともに受け止めないでね〜!

 

劇中でもテーマとなっている8つの感情と関係性を表す
プルチックの感情の輪これには一般的に3つの深度がある(4つだったりする場合もある)

喜びであれば『平穏<喜び<恍惚』
信頼であれば『容認<信頼<敬愛』
恐れであれば『不安<恐れ<恐怖』
驚きであれば『放心<驚き<驚嘆』
悲しみであれば『哀愁<悲しみ<悲嘆』
嫌悪であれば『倦怠<嫌悪<憎悪』
怒りであれば『苛立ち<怒り<激怒』
希望であれば『関心<希望<警戒』
というような感じ

恐らく劇中では深度がどちらかに振れた時または
お互いの関係性に変化があった時にアバター達が命を落としている
つまり自分自身『ID(自我)』を失っているのではと思った

1.最初に捕まったサッド(悲しみ)は『悲嘆』に振れ
2.ホープ(希望)は、行き過ぎた感情に相手から厄介と『警戒』され
3.ジョー(喜び)は普通に生きたいとマイナスの『平穏』に
4.テラ(恐れ)は『恐怖』から世界に発信をし
5.ビリー(信頼)はそんなテラの行動に心動かされ『敬愛』した

アンジーとヘイトの繋がりは『怒り嫌悪
そしてワンダとヘイトの間には本来サッドがいて繋がっているが半身にサッドを持つ二人が一緒にいたことで一つ分の『悲しみ』が生成されたのではないか?と
そして『驚き+悲しみ』『悲しみ+嫌悪』である

6.アンジー(怒り)は『激怒』し、ヘイトからの『』で殺され(怒り+嫌悪=軽蔑)
7.ワンダ(驚き)は何があっても驚かないと自分の本質を『』し
8.ヘイト(嫌悪)はアンジーを殺した『』とすべてへの『憎悪』から自ら命を絶った



これは実際の犯罪の傾向と似ていて全ての濃度が濃くなった瞬間、つまり人として一つの感情が極限になった時に犯罪や重大な出来事が起きることが多くある。


・自らの『恍惚』のために
・貴方を『敬愛』していたから
・『恐怖』から逃れる為に
・衝動的に、とっさに、驚いて『驚嘆
・悲しさのあまりに『悲嘆
・『憎悪』すべき相手であったから
・お前は自分を『激怒』させた
・自分にとって相手は『警戒』すべき人間であるから


実際に劇中では
ジョー(喜び)は元々連続通り魔殺人を犯した死刑囚
アンジー(怒り)は元々強盗殺人犯だった
過去の記憶の一部を取り戻した時
ジョーが人を刺した瞬間の喜びや恍惚を感じ
アンジーは怒り、激怒していた

教授、生徒会長、学級委員のカンファレンスの際に、該当するボディの仕入れにはそこそこ時間を要すると学級委員が言っていたことからそれぞれの感情には犯罪を犯していた時に強く動いた感情と
一致する死刑囚のボディを使っている可能性が高いのではと思った。


感情が強く振れてしまえばID(自我)を失ってしまう
それはアバター達も実際に生きている私たちも同じなのだろうと思う